日高・胆振の生産牧場向け 草地管理ガイド

「強い馬づくり」は放牧地から。
夏、いま何をすべきか整理しました。

放牧地の管理は、青草という栄養源であると同時に、子馬の脚や関節を守る「クッション」でもあります。このサイトでは、季節ごとにやるべき作業を整理し、それぞれの作業工程を詳細ページで具体的に解説します。

季節から選ぶ

なぜ夏の放牧地管理が重要か

寒地型牧草(ケンタッキーブルーグラス、オーチャードグラスなど)は、本来18〜27℃で最もよく育ちますが、高温・少雨が続く夏は生育が鈍る「サマースランプ」が起こりやすい時期です。青草が不足すると、栄養を補うために穀類を多給しがちになり、疝痛(せんつう)のリスクが高まります。また、草丈や密度が落ちると放牧地の「クッション性」が失われ、成長期の子馬の骨端炎やクラブフットなど、成長期整形外科疾患(DOD)のリスクが上がることが分かっています。

一方で夏は、掃除刈り・追播・エアレーションなど、翌年の草地の質を左右する重要な作業を行う時期でもあります。適切な工程を、適切なタイミングで行うことが「強い馬づくり」につながります。

夏に取り組む主な作業工程

掃除刈り(高刈り)

草丈20cm以上を目安に高めに刈り、雑草の種子形成を防ぎながら牧草の分けつを促します。

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🌾

施肥・石灰散布

春の過剰施肥は控えめに、8月以降を目安に窒素とリン酸で秋・翌春への足場を作ります。

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エアレーション・追播

土壌の硬結をほぐし、8月中旬前後は追播(オーバーシード)に適した時期の一つです。

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🌿

雑草対策

アザミなどの雑草は掃除刈りと除草剤を組み合わせて、種子を作らせず密度で抑え込みます。

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暑熱対策・夜間放牧

日中の暑さを避けた夜間放牧の活用や、木戸口・水桶周辺の「犠牲エリア」対策を行います。

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🐎

放牧密度・馬群管理

1頭あたり5反(0.5町)を目安に、群れの活力と運動量を確保できる頭数・面積を保ちます。

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蹄・関節を守る草地づくり

草の密度・草丈・草種が放牧地のクッション性を左右し、DOD予防に直結します。

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🍄

カビ・エンドファイト対策

夏の長雨によるクローバーのカビ(流涎症)や、エンドファイト混入牧草への注意点。

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