日高・胆振の生産牧場向け 草地管理ガイド

「強い馬づくり」は放牧地から。
オールシーズンで、今何をすべきか、参考になるようにしました。

放牧地の管理は、青草という栄養源であると同時に、子馬の脚や関節を守る「クッション」でもあります。このサイトでは、季節ごとにやるべき作業を整理し、それぞれの作業工程を詳細ページで具体的に解説します。

季節から選ぶ

季節ごとに変わる、放牧地の表情

放牧地は、青草という栄養源であると同時に、子馬の脚や関節を守る「クッション」でもあります。そしてその状態は、一年を通じて大きく変化します。は雪解けとともに草が急速に伸びる「スプリングフラッシュ」の時期で、施肥のしすぎに注意が必要です。は青草が豊富な一方、高温・少雨で生育が鈍る「サマースランプ」が起こりやすく、掃除刈りや追播など翌年の草地を左右する作業も本格化します。は草の伸びが落ち着き、翌春への足場となる本格的な施肥を行う時期です。は凍結・積雪で圃場作業こそ少ないものの、堆肥散布や翌年の計画づくりに適した時期です。

それぞれの季節で「今やるべきこと」は変わります。まずはお使いの時期のページから、具体的な作業内容を確認してみてください。

1年間の管理計画は、いつ立てる?

放牧地管理は、思いついた時に単発で行うよりも、年間を通じた計画に沿って進める方が効果的です。とはいえ、いつ計画を立てればよいのか迷う方も多いのではないでしょうか。

おすすめは、圃場作業が少なくなる冬(12月〜2月頃)です。この時期は雪や凍結で大きな作業ができない分、その年の記録(掃除刈りの頻度、雑草の発生状況、施肥・堆肥散布の実績、天候による影響など)を振り返り、翌年の施肥計画・更新計画・放牧頭数などをじっくり検討するのに向いています。

また、土壌分析はできれば夏のうちに済ませておくのがおすすめです。分析には1〜2ヵ月程度かかることが多く、9月頃からの本格的な秋施肥に間に合わせるには、8月までにサンプルを採取しておく必要があります。夏に採った土壌分析の結果を材料に、冬に翌年の計画を立てる、という一年のサイクルを意識すると、無理なく管理を継続しやすくなります。

放牧地管理の主な作業工程

掃除刈り(高刈り)

草丈20cm以上を目安に高めに刈り、雑草の種子形成を防ぎながら牧草の分けつを促します。

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🌾

施肥・石灰散布

春は控えめに、秋にかけてしっかりと。窒素・リン酸・石灰・堆肥を季節ごとに使い分けます。

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エアレーション・追播

土壌の硬結をほぐし、完全更新せず追播(オーバーシード)で草地の密度を維持します。

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雑草対策

アザミなどの雑草は掃除刈りと除草剤を組み合わせて、種子を作らせず密度で抑え込みます。

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暑熱対策・夜間放牧

日中の暑さを避けた夜間放牧の活用や、木戸口・水桶周辺の「犠牲エリア」対策を行います。

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放牧密度・馬群管理

1頭あたり5反(0.5町)を目安に、群れの活力と運動量を確保できる頭数・面積を保ちます。

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蹄・関節を守る草地づくり

草の密度・草丈・草種が放牧地のクッション性を左右し、DOD予防に直結します。

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🍄

カビ・エンドファイト対策

夏の長雨によるクローバーのカビ(流涎症)や、エンドファイト混入牧草への注意点。

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