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🥵 暑熱対策・夜間放牧

夏は青草が豊富に見えても、実は馬にとってストレスの多い季節。運動量の確保と暑さ対策を両立させます。

夏の落とし穴:青草不足による穀類の多給

夏は本来青草が豊富な季節ですが、高温・少雨が続くと寒地型牧草の生育が鈍る「サマースランプ」が起こります。青草不足で馬の増体が思うように進まないと、それを補おうとして穀類を多給しがちになります。しかし、穀類(デンプン質)を大量に与えると消化管への負担が大きくなり、疝痛(せんつう)のリスクが高まります。この時期こそ、放牧地の草量そのものを維持する管理(掃除刈り・施肥・追播)が、飼料設計上のリスクを減らすことにもつながります。

夜間放牧の活用

日中の暑さを避け、比較的涼しい夜間から早朝にかけて放牧することで、馬の負担を減らしながら運動量を確保できます。放牧地の草地管理が行き届き、クッション性の高い状態を維持できていれば、昼夜放牧への移行がしやすくなるという指摘もあります。夜間放牧を成功させるコツは、子馬のうちからしっかり食べられる「腹袋」を作っておき、常に余裕のあるボディコンディションを保っておくことです。

木戸口・水桶周辺の「犠牲エリア」対策

放牧地の中でも、木戸口や水桶の周辺は馬の出入りが集中し、踏圧で地面が硬く締まって裸地化しやすい場所です。乾燥した年はこうした場所を中心に地面が固く乾き、子馬の蹄や関節に負担がかかってクラブフットの原因になります。

対策の具体例

木戸口や水桶周辺をあらかじめ「犠牲エリア」と割り切り、バークやウッドチップを地面より高めに盛り上げておくことで、湿気とクッション性を保つ方法があります。これによってクラブフットの発生が減少した例が複数報告されています。

夏に注意したい病気・害

注意点

  • 青草不足を感じたら、まず放牧地の管理(掃除刈り・施肥)を見直し、穀類の増量に安易に頼らないようにしましょう。
  • 夜間放牧に切り替える際も、面積・馬群頭数のバランスは崩さないようにします。詳しくは放牧密度・馬群管理のページへ。

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